世界遺産 「ニュー・ラナーク」

遺産略説

  スコットランド中南部の近代産業遺産。 石造りの重厚な工場建造物や水車、 倉庫などが残されている。 この工場は 1800年、ロバート・オーエン(Robert Owen)によって運営が始められたもので、 かつてイギリスで最大の綿の紡績工場であった。 彼は大変に啓発的でここに理想郷を作り上げ、 それは住宅や学校、 さらに生活協同組合をも持ち合わせる工場施設となった。


 親切なスコットランド人:

 ニューラナークに向かって車を走らせていた時、道順がわからなくなって道路端に車を停めた。すると、後ろを走っていた小型車が私の車の前に回り込んで、サングラスをした大柄の若い男が降りてきた。

 「しまった!交通違反でもしたかな」と窓を開けると、"May I help you?"と来た。目的地ニュー・ラナークを告げると、しばし考えたのち、"OK,follow me."と言って、曲がりくねった市街地と山道を先導し、左の看板のところまで送ってくれた。「ご親切にどうもありがとう」とお礼を言うと、"Welcome to Scotland !"と言って去っていった。

展示館 社会科見学の場として、非常に良くできた展示がなされている。

現在も実際に水車動力を模擬した綿の紡績工場が動いている。